鍼灸院を開いた理由
- 奈美 安川
- 7月13日
- 読了時間: 2分
お陰様で、開院から三年目を迎えました。より当院を知っていただくために、今更ながら、ブログを書こうと思います。
私は三年間、鍼灸学校で学んですぐ開業したのですが、一般的には、数年間どこかの院で勤務し経営ノウハウと技術を学んでから開業する鍼灸師が多いのかなと思います。卒業後すぐという方はいないこともないのですが、珍しいですね。
では、何故、そんな思い切った行動に出たかと言いますと…鍼灸の健康に寄与する力を確信しており、それを受けやすい価格で提供したかったのです。
私は、自身の子(ダウン症)の発達を促す為に0歳から任意の療育(公的に助成されるOT、PT、STなどとは異なる療法)を探し、効果が期待できるかもと思ったものを受けてきました。
ですが、どれも時間単価が一万円を超える高価なもので、それを毎週受けるとなると、かなりの経済的な負担になり、もっと手軽に受けられたらいいのに…というやるせない想いがありました。それは一回の施術が、けして安くない鍼灸業界に対しても似た気持ちを抱きました。
また、雇用されて働く場合に次回予約を取り付ける方向での会話をしなくてはならない(チェーン系の鍼灸院だと高確率でやらされるという認識でいます)のが、本当に苦痛で絶対にやりたくないと思っていたという事も即開業の大きな理由の一つです。
こんな事を言うと『それは自分の技術に自信がないから勧められないんじゃない?だって相手の(健康の)為になるって分かりきっているのに』とか『患者教育も技術の一つだよ』とか、まぁ…人によって色々と言われたりしますが、次回予約を取る=相手の【お金】と【時間】を貰うということですよね。
貴重なそれらを頂く代わりに鍼灸施術を行うわけですが、さも当然のように『(鍼灸施術の健康への効果を説明した後で)次回予約はいつにしますか?これくらいですと◯日に一度のペースで通われるのがいいと思いますよ♪』と言うことが私は烏滸がましくて言えないですし、言いたくないんです。
人それぞれ事情があるのに何の権限があって他者のお金と時間に対して物申しているんだろう…という気持ちになります。そもそも、施術を受けて良いと思った方は此方が何も言わなくてもまたいらっしゃいますしね。
上記のような理由で、やりたい事をやって、やりたくない事を全力で回避した結果、開業という形になりました。社会不適合者みたいな理由で申し訳ありません(笑)お陰様で私自身がストレスフリーで、いらした方の心身のお悩みを緩和することにだけ集中して取り組めています。
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